香港空港からフェリーで深センの蛇口港に乗り継いでみる

広東省深センツアーに参加される場合は、香港空港を利用するメンバーがほとんどですが、そんな時、香港空港の「スカイピア」フェリーターミナルからフェリーに乗り継いで中国本土の深センへ向かえば、香港の出入国審査をパスして（香港に出る必要なく）中国本土の深センへ直接入ることができとても便利。

この記事では、香港空港スカイピアを経由して、深セン蛇口へフェリーで行く方法についてご案内する。

香港の入国審査を通らず、直接中国本土に入れるフェリーは便利

香港空港には空港内に「スカイピア」というフェリーターミナルがあり、このフェリーターミナルから深センに乗り継ぐと、香港の入国審査・出国手続きを省略することができる。

過去、深セン入りするために、事前に調査し「フェリーで香港空港から深センに入ろうと決めていたが、一度香港内に出てしまった（出国した）メンバーがいる。

（結局その時は、相乗りアルファードを使って深セン入りをしたが・・。）

未経験なことが勃発すると人間はパニック状態に陥るので、特に異国の地に単身孤独で渡るのであれば、事前に知識を身につけておくことをオススメする。

それでは必要な事前知識をここに記載してみよう。

香港空港のフェリーターミナルから深センへ乗り継ぎできる条件

香港空港から直接深セン入りするには様々な条件がある。

持ち込みの手荷物だけなら基本的に誰でもフェリーの利用は可能だが、「預け荷物」がある状態で香港までのフライトできた場合はには利用条件があるのだ。

その理由は、香港までのフライトを「預け荷物あり」で利用した場合、
荷物は飛行機からフェリーに直接積み替えられるため、乗り継ぎに条件が生じる。

その条件は大きく分けて３つある。

フェリー乗り継ぎ対応の航空会社を利用していること

預け荷物をフェリーに積み替えしてもらうためには、利用する航空会社がフェリー乗り継ぎに対応している必要がある。

日本から香港へ行く航空会社はLCCも含めてほとんどが提携しているが、2019年8月現在ピーチ・アビエーションだけはこの提携リストに載っていない。

物販セラーであれば陸マイラーの方が多いので、ANAやJALなどはもちろん提携しているし、そうでなくても愛用されやすい香港エクスプレスやバニラエラーも提携している。

フェリー乗り継ぎ可能な主な航空会社
JAL(JL)	ANA全日空(NH)	ジェットスター・ジャパン(GK)
バニラ・エア(JW)	チャイナ・エアライン(CI)	キャセイパシフィック(CX)
香港エクスプレス(UO)	香港ドラゴン航空(KA)	香港航空(HX)
中国国際航空(CA)	中国東方航空(MU)	中国南方航空(CZ)
上海航空(FM)	深セン航空(ZH)	四川航空(3U)
吉祥航空(HO)	アモイ航空(MF)	春秋航空(9C)
ジェットスター・アジア(3K)	スクート(TZ)	タイガーエア(TR)など

リストにない航空会社でも乗り継ぎができたという例はいくつかあるが、担当者や時と場合の運にも依存するのでそれに期待するのは少し危険なので気をつけてほしい。

乗り継ぎ時間が1時間以上あること

上記のフライトを利用することが確認できたら、香港空港の到着予定時刻を確認してほしい。

荷物の積み替えを行う関係で、乗り継ぎ時間に余裕がないと乗船を断られる可能性があり、これも時と場合によるので余裕を持っての行動は必須となる。

同日乗り継ぎであること

香港空港に夜間到着するフライトを利用した場合、そのまま空港で朝まで待って、翌朝スカイピアからフェリーに乗ることはできない。

復路（中国から香港空港へのフェリー⇒飛行機乗り継ぎ）の場合も同様に、前日最終便のフェリーで香港空港へ入り、翌朝の飛行機へ乗り継ぐことはできない。

香港空港内にてフェリーターミナルからフェリーに乗る方法

次に香港国際空港のフェリーターミナルで、中国本土・マカオゆきフェリーに乗る方法をご紹介するが、非常に簡単。

下記の流れに従って無事にフェイリーに乗ってほしい。

飛行機をおりたらそのままE２エリアへ向かう

飛行機が香港空港に到着して、飛行機から降りたら「E２」へ行く。

標識があるのでそれを手がかりに進む。

フェリーチケットの購入をする

E２エリア内にフェリーチケットの販売カウンターがある。

そこで、

１）航空チケットの半券（預け荷物があれば、半券の裏に預け荷物のシールがある）

２）パスポート

をカウンターで渡し「蛇口（しゃーこう）」と、人差し指で一枚購入したいジェスチャーを交えて伝える。

これですでに中国マスターだ。

（※英語も通じるので「I want to go to Shekou.」と言っても大丈夫。折角なので、日本語以外の言葉も使ってみよう）

行き先は、「深セン蛇口港」だが中国語では「深圳蛇口」となる。

ここで預け荷物の半券を提示することで、預け荷物がフェリーに載せ替えられるよう手配されるシステムになっているため、預け荷物は本土側でフェリーから降りるまで自分で運ぶ必要はない。と言うか、自分では運べない。

ちなみにフェリーチケット売り場では、クレジットカード（JCB / VISA / Master / AMEX）も利用が可能。

乗船待合室へ移動⇒乗船

チケットを購入したら待合いスペースへ移動する。しかし、３０分前にならないと通してもらえないので、焦る気持ちを抑えて待っていなくてはいけない。

もしも時間があるのであれば、空港内で人民元を１万円ほど両替しておくと良い。深センの蛇口に到着しても両替はできるが、やるべきことは早めにやっておくと安心感が増す。

待合スペースから深セン蛇口港へ

こちらは流れに任せていけば到着する。不安があればいつでもVBC＆VOP代表の佐藤のWECHATに連絡ができる体制になっているので、小まめに連絡をしておくのが良い。

蛇口から华强北市場付近のホテルへ

フェリーに乗って無事に深セン蛇口港へ到着してもそこで安心しないでほしい。

こちらはタクシーの利用をおススメをしているが、間違っても港付近で声がけしている白タクのキャッチにはついて行ってはいけない。

彼らはグループで動いており、キャリーケースを奪って白タクまで誘導して行く。

「荷物を持ってくれるなんてなんて親切〜」

と言うようなものではなく、ホテル付近になったら法外な請求をしてくることもあるので、一般のタクシーを利用するようにしてほしい。

こちらは、タクシーマークや「TAXI」と書いてある看板を目印に流れていけば、並んでいるタクシー乗り場に到着する。

行き先のホテルは事前に情報があるはずなので、その住所とホテルの名前を運転手に伝えれば間違いなく到着する。

不安があれば、佐藤にWECHATで連絡をすることをオススメする。

【NEW】香港空港から深センイミグレ営業時間一覧表

スカイリモ（アルファードリムジン）で陸路にて深センに入ることができるイミグレは６カ所。フェリーが２カ所。

それぞれの営業時間が異なっているので、下記の一覧表を参考にしてどのイミグレを利用するか参考頂きたい。

華強北（华强北）の電子街付近に行くのがほとんどだと思うので、利用するイミグレは、福田か龙岗の二択でいいだろう。

龙岗は２４時間営業しているので深夜便での到着には皇岗の一択になる。

口岸（イミグレ）名称	営業時間
皇岗口岸（Huanggang：ホワンガン）	２４時間
福田口岸（Futian：フーティエン）	６：３０〜２２：３０
深圳湾口岸（Shenzhen：シェンジェンワン）	６：３０〜２４：００
羅湖口岸（Louhu：ロウフウ）	６：３０〜２４：００
沙头角口岸（Shatou jiao：ロウフウ）	６：３０〜２４：００
文锦渡口岸（Wenjindu：ロウフウ）	６：３０〜２４：００
蛇口（Shekou：シャーコウ）港	７：４５〜２１：３０
福永（Fuyong：フーヨン）港	７：３０〜１９：３０

迷ったら皇岗（Huanggang：ホワンガン）口岸で良いということだけ心に留めておけば良いだろう。

【NEW】香港空港から深センへの移動手段比較表

移動手段	フェリー	リムジン（本記事）	バス＋電車
費用	２２０香港ドル	１５０香港ドル	５５香港ドル
クレカ利用	◎	◎（アメックス以外）	× 香港オクトパス＆深セン交通カード
時間（イミグレまで）	３０分	４５分	６０分
時間（華強北まで）	８０分	８０分	９０分
便数	大体１時間１本蛇口と福永（深セン空港）行き	大体１５分おきに出発６人揃うとすぐ出発	大体２０分おき
営業時間	８：１５〜２１：４５	６：３０〜０：１５	７：００〜２４：００
メリット	・香港に入国せずに乗り継ぎ可能・空港で荷物のピックアップ不要・チケット事前購入可能	・楽、早、快適・待ち時間少ない・深セン内の移動が短い・香港出国手続きはドライバーにパスポートを渡すのみ	・安い
デメリット	・便が少ない・費用が高い・蛇口から電気街（華強北）までタクシーで４５分ほどかかる	・知らない人と乗るので少し不安・真ん中の席だと少し窮屈	・荷物があると移動が大変・歩く距離も多い
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